「エン・ジャパン」の調査で、サイトを利用している35歳以上の68%が副業したいと考えているということがわかった。年功序列や終身雇用が崩壊し、将来に金銭的な不安を感じて副業を希望する人が多いということだ。一方、実際に副業している人は24%と思ったより高い率だったものの、企業側の体制が未だ整わず、副業をやりたい人と実際にやっている人の差が大きくなっている。(注:ここで副業といっても、本業以外の単発の仕事、株式投資やボランティア等も含まれている。)
副業をしていない人にその理由を聞くと、会社から禁止されているが50%、何をしたら良いか判らないが39%、本業が忙しく時間がないが38%となっている。副業の年収は44%が20万円以下となっている。ただ、年収1,000万円以上に人に限ると副業だけの年収が1,000万円を超える人が9%もいる。これはおそらく、株式投資、不動産投資などの投資からみの収入ではないかと推測する。
将来、起業をしたいと考えている人も14%いて、定年まで本業だけの勤めとしたい人の13%を上回っている。
今後、政府の後押しにより、企業側の転職に対する制度も少しづつ整い、日本企業でも多様な働き方が出来るようになってくるものと考える。このブログがテーマとしている「起業」についても、副業の広がりとともに増えていく方向にあるだろう。ただ、4割近くの人がどう始めたらよいか判らず、起業支援サービスにより、多様な働き方や生きかたの提案やノウハウの提供が求められる時代になってきていると考える。その場合、始めからいきなり起業をというよりも、副業から始めてステップアップをしていく道筋を示していくような支援も必要とされてくると思う。
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